本日の修錬 2023/08/16

本日は朝一番にお墓参りに行って、その後午前中は家の仕事。


産経国際書展の東京本展が始まっています。


今年から無監査で全点東京で展示してもらえるようになったので、書道大学でご一緒の関東在住の書友にご案内を差し上げたところ、早速見に行って下さったお二人の方が感想のlineを送ってくださいました。


たいへん嬉しく、励みになります。来年もまた頑張って、少しでも良い作品を見ていただけるように精進したいと思います。


さて、締切の迫っている亀岡市美展と萠翠展ですが、こちらの方は苦戦しています。


例年、締切が迫ってから悪あがきして良いものができたためしがないので、そろそろ諦めないといけないのですが…。


亀岡市美展の方は、不本意なところもいっぱいありますが、さすがに時間が無いので、とりあえず今年は「参加することに意義あり」と割り切ってこのあたりで諦めることにします。


萠翠展の行草作品はもう少し時間があるので引き続き頑張りたいと思いますが、細かい部分の修正にばかり意識がいくと結果として全体が悪くなるので、ここから先はああでもない、こうでもないとこねくり回すことはやめようと思います。


新しい作品に取り組み始めた当初は何枚も書いて試行錯誤することが重要。古典から集字したり、現代作家の作品を参考にしたり…。ああでもない、こうでもないとこねくりまわして、ようやく方向性が見えてくるもの。


しかし、いつまでも延々とこの試行錯誤を繰り返していても道は開けないもので、どんどん迷路にはまって、書けば書くほど悪くなっていく時も…。


ある程度迷走して、それでも道が開けない時は、思い切って初心に帰る。


上手く行かない一番の原因は上手く書いてやろうという野心。上手くいかないというあせり。


終盤になればなるほど、そうした邪念が邪魔をする。


これまで試作や失敗を重ねてきた迷走の時間は決して無駄ではなく、その過程で必ず何某かのものを得ているはず…。その蓄積を信じる。


1日1枚、新しい気持ちで紙に向かい、これまでの蓄積を信じて、一切の邪念を捨てて、筆に心を乗せることに集中して書き、出来ても出来なくても1枚で筆を置く。


というわけで、写真右が本日の1枚(左は以前の試作)。3行目上部が大きくなって、終盤がつまり、落款が本文より下がってしまったのは失敗。


しかし、2枚目以降は邪念が入るので、今日は書き直さない。明日、また新たな気持ちでトライします。


本日の修錬は1時間弱、集中度90%、課題認識度80%、目標達成度40%でした。

2023年08月16日